私は仲間による開発の持続可能性についてもさらに考える。

 共同による「知恵」の共創が仲間との「ゆたかな生活」開発を持続可能とする。
 すなわち共同創作によって共に生きることこそ持続可能な開発の実現に寄与する。
 これらのことは通常企業について言うが、ここでは仲間同士における共同活用の持続可能性をいう。
 この仲間同士における持続可能性についてもジェネレーション間で意識の違いが見られる。
 終戦前後に生まれた世代の受けられる放送はまだラジオだけだった。
 菊田一夫のラジオドラマ「鐘の鳴る丘」や「君の名は」等がなつかしい。
 雪の降る白黒テレビでの「力道山のプロレス」をみんなで見に行ったことを覚えている。
 カラーになったのはずっと後で三種の神器として崇める時代になってからだった。
 ネット通信もまだインターネットではなく、パソコン通信利用がせいぜいだった。
 いまや仮想現実端末や3Dプリンターを自由に使い回す世代だ。
 時代がかわっても「ゆたかな生活」を求める「知恵」に変わりはない。
 無人運転自動車の時代も目の前だ。
 完全自動運転になれば今の運転免許証はいらなくなるか?
 自動操縦技術の発達で「運転」の概念が変わってしまうかも。
 人工知能万能になれば、「体」を動かしたりしなくてすむ?
 そんなことはないとは思うが。
 「ゆたかな生活」のための目的と手段をはき違えてはならない。

 今まで貸借対照表に資産として載らないノウハウ等知的無形資産のうち「知恵」、特に「貨幣を介さない」取引等について検討してきた。
 そこで、一般家庭や仲間同士での少ない手元資金で取引ができる先物等デリバティブ(金融派生商品)についての可能性について考えてみる。
 資産・債務を証券化してオフバランスとした場合、確かにその期ではバランスシートには載らない。
 しかし、資産・債務隠しの場合には決済時には貸借対照表に掲載されるのでオフバランスではなくなる。
 そしてそのレベルのオフバランスは決済時にはオンバランスとなる。
 したがって、同じオフバランスでもデリバティブ、先物やオプション、スワップ等の金融商品にかかる場合での取り扱いについては注意を要する旨の警告もした。
 米国での低所得者向け住宅ローンの証券化を契機とするリーマンショックによる経済的パニックの例もあるからだ。
 資産・債務を証券化してオフバランスとした場合、確かにその期に決済時に当たらない場合にはバランスシートに載らない。
 一時的に資産・債務隠しの為にオフバランスとする場合には決済時にはオンバランスとなる。
 しかしながら、一般家庭における生活資金難対応にも「知恵」を働かさなければならない。
 家庭の経済生活を脅かすことがないように仲間の「知恵」も総動員して新しい「知恵」を共創する。
 そこで、先物等の取引が資産・債務隠しではない場合には決済時にもオンバランスとならないように庶民の家計に役立つことを考える。
 先物等でも仲間同士の取引に際して元本相当の「知恵」の受け渡ししか行われない場合にはもともと何らの資産も形成されないので決済時にもオフバランスとなる。
 本来交換の媒体である貨幣をお金によってお金を増やそうとする蓄財の対象にしてしまっていることに気が付かず、当然の商売や金融取引だと思い込んでいることの弊害をできることから改善するために「知恵」の「貨幣を介さない」取引について提案してきた。
 このままでは次世代への遺産としての100年先に向けての知的資本の蓄積はままならない。
 そのためには他人を変えるという改革より、自分および仲間同士の当事者による「知恵」の先物取引でも家庭や仲間レベルで改善可能になるように仲介(エイジェンシー)としての「知恵」を働かせる。
 百年に一度のパンデミックにも耐えられるように家庭や仲間レベルでも将来にわたっての「知恵」の蓄積を可能とすることだ。
 常にその心がけが実現できれば持続可能な開発のための新しいレジリエンスの展開となる。
 通常の「貨幣を介する」取引での先物等デリバティブにおいても「貨幣を介さない」取引が可能となる。
 仲間同士の取引に際して元本相当の「知恵」の受け渡ししか行われない場合にはオフバランスで「貨幣を介さない」取引となる。
 したがって、家庭や仲間同士では「貨幣を介さない」で「知恵」の先物取引ができることになる。
 これを敷衍すれば、通常の仲間同士の取引に際して「貨幣を介する」取引のうちでも元本相当の受け渡ししか行われない場合がある。
 その場合には、その取引のうちのオフバランス部分は、決済時にもオフバランスとすることができることになる。
 この場合、「知恵」を含んだオンバランス資産でも先物取引等で将来にわたって「貨幣を介さない」で「知恵」の蓄積を可能とすることも可能となる。
 ただし、オンバランス資産の先物取引等では決済時には「貨幣を介する」取引とされるので、事前にオフバランス部分の分離が必要となる。
 分離が可能となったオフバランス部分の「知恵」は先物取引等で将来にわたっての「知恵」の蓄積を可能とすることができる。
 これによってもさらに新しいレジリエンスの展開とすることができる。
 
 人間の「知恵」から発するオフバランスの「見えない資産」が次世代への遺産として蓄積される。
 それが知的資本として構築され、投下されて更なる「知恵」の再生産がされる。
 仲間同士の「知恵」の先物取引で将来にわたって「貨幣を介さない」でも「知恵」の蓄積を可能にする。
 そして、100年に1度のパンデミック等へのレジリエンスとして常時蓄積され得る。
 それがサブスクリプションによるシェアリングにより持続可能な開発による新しいレジリエンスとなる。
 「貨幣を介さない」ことによるナッジ効果に後押しされて持続可能性はさらに拡大する。
 また、「仲間のオープンサイエンス」、「仲間のオープンソリューション」の土台上での発展的セキュリティー感覚により共創による「知恵」が拡大する。
 そして、広く環境・社会・経済の観点からこの世の中を持続可能にしていくサスティナビリティーに貢献する。