さらに「知恵」の共創で「ゆたかな生活」について考える。

 仲間との共同による「知恵」の創造が共生を実現する。
「知恵」は人的交流によって信用を醸成しながら相手の範囲を広げていくことで創成されてきた。
 しかし、広域ネットワークの発達した現在、真贋の検証がされないまま伝達され、判断に悪影響を与えつつある。
 例えば、SNSによる信頼性の無い情報の広がりがある。
 「いいね」の「口コミ点数」によって実態を反映しない世論が形成される。
 この点に留意しつつ仲間と情報の範囲を適切に判断しなければならない。
 そのためには仲間との信頼関係の維持が重要。
 仲間との「ゆたかな生活」を持続可能にするために互いに信用を醸成する。

 レジリエンスについてさらに演繹すれば対外的衝撃にも折れることなく立ち直ることのできるしなやかな強さをいうことになる。
 パンデミック、異常気象等の生命危機のみならず、リーマンショック等の金銭危機にかかわる経済的パニック事件はいつでも再発する。
 そして、高齢化、人口減少、格差拡大など不安材料は尽きることがない。
 今回のコロナ禍にあたって以前からデジタル化を進めてきていれば今回のパンデミックによる経済的ショックを吸収し、付加価値を継続的に生み出していくことが期待できたはずだという声もある。
 たしかに、デジタル化が進んでいれば当然その取引等においてもより効率的、直接的、同時並行的に情報処理できることになるのかもしれない。
 しかし、「知恵」の活用についてはそのような技術的手段による単なる生産性の問題だけに頼ってはいけない。
 このような事態に対処するには常に自己や家庭と仲間の自給力を高め「貨幣依存度」を下げていくための新しい「知恵」とその活用も必要となる。 
 「ゆたかな生活」のための「貨幣を介さない」直接取引が可能になることによるナッジ(肩押し)効果をベースにして「持続可能な開発」へのレジリエンス(回復力)を)を有するというさらにすぐれた仲間の「知恵」がある。
 また、「知恵」については多くの場合、お互いに機密だと思っていることがその仲間内ではすでにほとんど周知であることが多く、みんなが知っているにもかかわらず自分だけの機密を維持することよりも、お互いに活用しあうことによってさらにすぐれた「知恵」を再生産することのほうが好ましい。
 このためにこのような関係にある「知恵」は「下町のオープンサイエンス」としての価値ある「知恵」による上積みの土台作りに基づいた「下町のオープンソリューション」による新たな共創の展開に結びつけることとができる。
 そして新たに価値増大した「知恵」については本当の意味での機密管理に移行していき、これもつぎのステップでは「さらなるオープンサイエンス」としての土台とし、「優れたオープンソリューション」として問題解決のためのレジリエンスを展開していくことができる。